淋病
淋病とは、性器クラミジア感染症に次いで感染者の多い性感染症です。男性の250人に1人が自覚症状のある(排尿痛など)淋病になっています。主に風俗女性からの口腔感染(オーラルセックス)が多いようです。女性の場合は感染しても無症状であることが多く、感染に気づかずに不妊症に陥る場合もあります。女性の感染者も近年増加しており、特に若い女性に増えています。
[症状]
男性の症状と女性の症状を以下に挙げます。
①男性の症状
・尿道から膿が出る
・鋭い排尿痛
・精巣が腫れる
・発熱
治療せずに放っておくと、前立腺炎や精液に血が混じる血精液症に
なることもあります。治療が遅れるとに無精子症になることもあります。
②女性の症状
・おりものの増加
・軽い発熱と下腹部痛
女性の場合、ほとんどの感染者は無症状です。しかし、感染したまま
放っておくと卵管炎や骨盤腹膜炎になって子宮外妊娠や不妊症の原因になります。
[原因]
淋菌という細菌があらゆる性行為(膣性交・口腔性交・肛門性交)で感染することが原因です。ある統計によると、一回の性交での感染率は高く、30%とされています。
[治療]
淋菌に効くセフォジジム、スペクチノマイシン、セフトリアキソンなどの抗生物質を数日間、静脈注射か筋肉注射で投与します。近年、抗生物質に対して抵抗する淋菌も出てきているため、効き目のある抗生物質にめぐり合うまで根気のいる治療が必要となる人もいます。
[受診科]
男性;泌尿器科、性病科
女性;婦人科、性病科