性器クラミジア感染症

 性器クラミジア感染症は現在感染者が一番多い性感染症で、感染者は100万人を超えています。一回のセックスで50%も感染するぐらい感染率は高いのですが、症状が出にくく、女性では80%、男性では50%に感染症状が現れません。したがって、知らないうちに感染し、知らないうちにパートナーに感染させていることもあります。

[症状]
 男女とも感染後数週間で発症します。ただ、感染しても症状が全くでない人も多く、感染に気づくのが遅れることが多々あります。男性の症状と女性の症状、口の中の症状を以下に挙げます。
 1.男性の症状
   男性は主に尿道に感染します。その後、尿道炎や副睾丸炎(精巣上体炎)を引き起こします。排尿痛、尿に膿が混じる、尿道のかゆみ、軽い発熱、痛みなどが現れます。
 2.女性の症状
   女性は子宮頚管に感染して頚管炎を引き起こします。おりものの増加、不正出血、性交時痛、下腹部の痛みなどの症状があります。クラミジア感染症をそのまま放っておくと、卵管炎も引き起こして不妊症の原因にもなります。
 口の症状
   オーラルセックスでノドのクラミジア感染も増加しています。女性が男性に対してフェラチオした場合、男性の性器から女性の咽頭に感染する可能性と女性の咽頭から男性の性器に感染する可能性があります。咽頭炎、扁桃腺炎になります。
   様々な症状を挙げましたが、女性では80%、男性では50%に感染症状が現れないので、
感染したのに気づかずに発見が遅れ、治療に大変時間がかかることもあるのです。

[原因]
 クラミジアトラコマティスという菌に感染することで性器クラミジア感染症は発症します。性行為(膣性交・肛門性交・口腔性交)によって感染します。出産時、母子感染もします。

[治療]
 クラミジアに効果のあるマクロライド系、ニューキノン系、テトラサイクリン系の抗生物質を服用します。

[受診科]
 女性;婦人科、性病科
 男性;泌尿器科、性病科

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